「ボクがこの家のボス猫なんだ。キミ、そこ、わきまえて。いいね」
「へい。承知しとりま……とみせかけて——」
「——必殺のクロスカウンターじゃ〜っ!」
「バカかっ! そっちから手出して、どこがカウンターだっ!
そもそもリーチが足りてないっつーの!」
「ええ〜い! やけくそじゃ。いてまえっ!」
「まだ仔猫用フード食ってるようなやつに負けるか!
シニアをなめるな〜っ!」
「あ。いや。やめ……あかん……やめて……」
「ぐへぇ〜……今日は、こんくらいにしといたる」
(「実は、ちょっと危なかったことは内緒だ…」)